内反膝の方が、太もも外が張る理由を解説

理学療法士×ピラティスインストラクターの宗田修斗(そうた しゅうと)です!
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腸脛靭帯とは?その解剖学的構造

腸脛靭帯(Iliotibial Band)は、
大腿筋膜から伸びている靭帯で、骨盤から膝までの長さを持つ非常に強靭な靭帯です!

主に大腿筋膜張筋(Tensor Fasciae Latae)および
大殿筋(Gluteus Maximus)の収縮によって引っ張られ、膝の外側を支えています!

腸脛靭帯は、骨盤の腸骨から始まり、大腿骨の外側を下って、
脛骨(脛骨外側結節)に付着します!

特に立位や歩行時(MSt〜TSt)に、腸脛靭帯は骨盤の安定に重要な役割を果たし、
膝が内側に倒れないように支えています!

これにより、骨盤や下肢の動作の制御に寄与し、
股関節と膝関節を適切な位置に保つ役割があります!

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腸脛靭帯とO脚:外モモが張る理由

O脚(内反膝)の人では、骨盤が内側に倒れやすくなり、
通常よりも腸脛靭帯にかかる負担が増加します!

加えて、膝関節が外側に向かって開こうとする力に対抗するため、
腸脛靭帯は通常よりも多くの役割を担うことになります!
この「ダブルワーク」が、
腸脛靭帯や外側広筋に大きな負担をかけ、外モモが張る原因となります!

特に、片足立ちや歩行時には、腸脛靭帯が骨盤を安定させるだけでなく、
O脚の形状を悪化しないために、さらに大きな張力が必要になります!

これが腸脛靭帯に過度な緊張を引き起こし、過負荷につながります。

腸脛靭帯炎:長距離ランナーに多い障害

腸脛靭帯炎(Iliotibial Band Syndrome)は、
長距離ランナーに特に多く見られる障害です!

腸脛靭帯は膝40〜50°屈曲位で屈伸を連続すると
大腿骨外側上顆の膨隆を乗り越え続けるので摩擦が生じます!

この摩擦が繰り返されることで、
局所的な炎症が発生し、痛みを引き起こすのが腸脛靭帯炎です!

このような膝の屈伸運動が連続するランニング動作では、
腸脛靭帯が頻繁にこの摩擦を繰り返すため、
長距離ランナーに発生しやすくなっています!
また、O脚や股関節の筋力バランスが崩れている場合、
腸脛靭帯炎のリスクがさらに高まることが知られています!

腸脛靭帯を緩和するためのエクササイズ

次回は、腸脛靭帯が張っているかどうかを確認する方法や、
ランニング中や歩行中に腸脛靭帯の緊張を和らげるためのエクササイズを紹介します!

特に、股関節と大腿筋膜張筋、中殿筋の強化が重要です!
これらの筋肉を正しく機能させることで、腸脛靭帯の負担を軽減することができます!

当スタジオでは、理学療法士資格保有のスタッフが、
身体評価や動作評価を通して、あなたに合った運動を提供しています!
外モモの張りや膝に悩んでいる方は、ぜひご相談ください!皆様のご来店をお待ちしております!

参考文献

  • Fairclough J, Hayashi K, Toumi H, Lyons K, Bydder G, Phillips N, et al. Is iliotibial band syndrome really a friction syndrome? J Sci Med Sport. 2006;9(1-2):74-9.
  • Orchard JW, Fricker PA, Abud AT, Mason BR. Biomechanics of iliotibial band friction syndrome in runners. Am J Sports Med. 1996;24(3):375-9.
  • Taunton JE, Ryan MB, Clement DB, McKenzie DC, Lloyd-Smith DR, Zumbo BD. A retrospective case-control analysis of 2002 running injuries. Br J Sports Med. 2002;36(2):95-101.

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