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はじめに
猫背に悩んでいる方は多いですが、
筋力トレーニングだけで
姿勢が改善するわけではありません!
実際には、
筋力が十分にあるのに猫背が改善しない人が
スポーツ選手などにも多く見られます!
これは、単に筋を鍛えるだけでなく
脊柱の「ニュートラルポジション」や「生理的弯曲」を理解し
正しい姿勢を意識することが必要だからです!
脊柱のニュートラルポジションと生理的弯曲
まず、脊柱のニュートラルポジションとは、
脊柱が自然なカーブを描き、最も負担が少ない状態を指します!
この状態を理解し、保つことが姿勢改善の第一歩です!
特に、重力に抗している立位や座位で
このニュートラルポジションを維持することが重要です!
生理的弯曲とは、
「頚椎前弯」
「胸椎後弯」
「腰椎前弯」
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しかし、多くの人がこの状態を保てておらず、
筋力トレーニングを行っても、正しい姿勢を身につけられないことが多いのです!
筋力だけでは不十分な理由
筋力があっても、姿勢を理解していないために、
正しい姿勢を取れない人が多いのです!
特に、腰椎前弯(腰の自然な前向きのカーブ)を
正しく維持できないことが、
猫背や反り腰の原因となることが多いです!
ローラーを使用した感覚の確認
猫背改善の第一歩として、
フォームローラーを使って
脊柱の生理的弯曲を感じ取る練習をおすすめします!
ローラーの上に仰向けに寝ることで、
脊柱の自然なカーブを感じ取りやすくなり、
自分の体がどの位置でニュートラルポジションにあるのかを
理解する助けになります!
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デッドバグスの効果
「デッドバグス」というエクササイズは、
脊柱のニュートラルポジションを維持しつつ、
左右のバランスを整えるのに非常に効果的です!
このエクササイズを行うことで、
腰椎前弯を引き出す「大腰筋」の使い方を学び、
骨盤と腰椎の正しい位置関係を意識できるようになります!
![](https://gait-pilates.com/wp-content/uploads/2024/09/1-1-1024x1024.jpg)
デッドバグスのやり方とポイント
スタートポジション:
- ローラーの上に仰向けに寝て、
両膝を立てて、両手を目の真上に挙げます - 骨盤をニュートラルポジションに保ち、
腰椎とローラーの間に手のひら一枚分のスペースができるようにします
![](https://gait-pilates.com/wp-content/uploads/2024/09/2-1-1024x1024.jpg)
動作:
- 片方の股関節、膝関節90°に上げて保持します
- 肋骨がボコッと浮かないように、
外腹斜筋を使って腹部を薄く保ってお腹に力を入れます - 3秒程度保持して、左右を入れ替えて繰り返します
![](https://gait-pilates.com/wp-content/uploads/2024/09/3-1024x1024.jpg)
![](https://gait-pilates.com/wp-content/uploads/2024/09/4-1024x1024.jpg)
![](https://gait-pilates.com/wp-content/uploads/2024/09/5-1024x1024.jpg)
注意点:
- 動作中に膝が横に揺れる場合、
これは腰椎から小転子まで付着する
大腰筋が十分に働いていない可能性があります
膝の揺れを抑えることで、正しい動作が行えます
正しい筋力の使い方と姿勢の維持
デッドバグスを通じて、
ただ筋力を使うだけではなく、
左右差や生理的弯曲を理解し、
体幹を安定させることが重要です!
このエクササイズで得た感覚を
日常生活の動作に取り入れることで、
立位や歩行時にも良い姿勢を自然に保てるようになります!
結論
猫背の改善には、筋力トレーニングだけでなく、
正しい姿勢の理解と脊柱のニュートラルポジションを
維持することが必要です!
デッドバグスを取り入れることで、
腰椎前弯や大腰筋の正しい使い方を学び、
姿勢の改善を目指しましょう!
もし、さらなるエクササイズの解説が必要であれば、
岡山城近くのgaitピラティススタジオで
ご来店お待ちしております!
参考文献
・Kendall, F. P., McCreary, E. K., & Provance, P. G. (2005). Muscles: Testing and Function, with Posture and Pain (5th ed.). Lippincott Williams & Wilkins.
・McGill, S. M. (2007). Low Back Disorders: Evidence-based Prevention and Rehabilitation (2nd ed.). Human Kinetics.
・Sahrmann, S. A. (2001). Diagnosis and Treatment of Movement Impairment Syndromes. Mosby.
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