今回は
「お尻の横揺れが
中殿筋のせいではないかも」
というテーマでお話しします!
トレンデレンブルグ歩行が
有名なせいもあって、
骨盤が外側にぶれていると
中殿筋の筋力低下が原因と
思っている人が多いです!
しかし、
実際には股関節の角度によって
骨盤を支える筋肉が変わるのです!
筋走行と大腿骨の向き
大腿骨の向きと筋走行が
同じ状態にある時に
最も効率的に働きます!
このことを理解することで、
正しい筋肉をターゲットにした
エクササイズが可能になります!!
歩行周期と主要な筋
歩行周期は以下のように分かれており、
それぞれの段階で主に働く筋肉が
異なります!!
IC〜LR(初期接地から荷重応答期)
大殿筋
- 起始:仙骨、腸骨
- 停止:腸脛靭帯
この時期には、大殿筋が主に働きます!
大殿筋は仙骨と腸骨から起こり、
腸脛靭帯に停止します!
この筋が骨盤を安定させ、
適切な荷重分散を助けます!!
LR〜MSt(荷重応答期から中期立脚期)
中殿筋
- 起始:腸骨
- 停止:大転子
この段階では、中殿筋が重要です!
中殿筋は腸骨から起こり、
大転子に停止します!
歩行中の中期立脚期では、
この筋が骨盤の安定に大きく寄与します!
MSt〜TSt(中期立脚期から後期立脚期)
小殿筋
- 起始:腸骨
- 停止:大転子
大腿筋膜張筋
- 起始:上前腸骨棘
- 停止:腸脛靭帯
この最後の段階では、
小殿筋と大腿筋膜張筋が
主要な役割を果たします!
小殿筋は腸骨から起こり、
大転子に停止します!
一方、大腿筋膜張筋は
上前腸骨棘から起こり、
腸脛靭帯に停止します!
正しいアプローチでエクササイズ
重要なのは、
どの歩行周期で
骨盤が側方にスライドしているかを
見極めることです!
これを理解することで、
特定の筋にターゲットを絞った
エクササイズを
効果的に行うことができます!
例えば、初期接地から荷重応答期で
問題がある場合は、
大殿筋を強化するエクササイズを
中心に行います!
中期立脚期で問題がある場合は、
中殿筋の強化に焦点を当てます!!
同様に、後期立脚期で
問題が発生している場合は、
小殿筋と大腿筋膜張筋に
アプローチします!
まとめ
お尻の横揺れが必ずしも
中殿筋の筋力低下によるものでは
ないということを覚えておいてください!
股関節の角度と各歩行周期で働く
筋を理解し、
適切なエクササイズを選ぶことが
大切です!!
これにより、
効率的に骨盤の安定性を改善し、
歩行の質を向上させることができます!
皆さんも、ぜひこの知識を活かしてエクササイズに取り組んでみてくださいね!
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